パフォーマンス・モニタリング

クリティカルなITプロセスのパフォーマンス・モニタリングとキャパシティ・プランニング

近年のビジネス環境では企業や組織において、サプライチェーンなどの企業間を含む大規模ITシステムのパフォーマンス・メトリクスは、ビジネス・クリティカルとミッション・クリティカルなITプロセスをマネジメントするための重要な指標です。

ITシステムを正しくマネジメントするためには、ソフトウェア・アプリケーションから仮想マシン、データベース・サーバー、ネットワーク・サーバー、Webサーバー、ディスク・ストレージ、それらすべてにわたってのKPI(Key Performance Indicators)定義と、そのメトリクスを常にモニタリングする必要があります。

さらに、これらのメトリクスがどのような関係で相互に影響し変化するのかを十分に把握し、全ての機能が最適化された協調連携動作しているか、いかにしてボトルネックを防止するか、問題発生時にどの部分をどのように修正しなければならないのかを、十分に理解する必要があります。

これにより企業や組織は、高トランザクション・システムの維持、サポート・サービス・レベルの維持、リスク・マネジメント、コスト・コントロールを行うことができ、高収益を獲得することが可能となります。


SightLine Performance Suite

SightLine™ Performance Suiteでは、ITシステム環境全体のパフォーマンスを可視化することが可能です。
近年のクラウドからオンプレミスさらに仮想環境をまたがる、複雑かつ大規模なITシステム環境では、システム・パフォーマンスやコストコントロールを適切に行うためのインテリジェンスが必要になりました。
SightLine Systemsのエキスパート・エンジアリング・チームによって開発されたこのソリューションは、コンピューティング・インフラストラクチャ(ITシステム環境)全体のパフォーマンス・メトリクスをモニタリングし可視化/レポート/分析を行うことができます。

クラウドからオンプレミスや、仮想環境、ストレージ、ネットワークにいたる、各プラットフォームやノードに渡ってリアルタイムかつ自動的に数千のデータポイントからメトリクスを収集して、長期間のパフォーマンス把握や、トレンド・データの可視化や分析を可能とします。

このことにより、ユーザは、サービス・レベルの維持やITスタッフ作業工数削減等を行うことにより、生産性の向上するITシステム環境の最適化されたマネジメントを行うことができます。


SightLine Performance Suite

SightLineがビジネス・サービスのコントロールに提供する7つの方法

一般的なITシステムの監視ツールはパフォーマンス問題をハイライトすることができます。しかし、根本問題分析(RCA)を実現することは困難です。ITシステム環境に問題が発生した場合、優秀なエンジニアが数日から数週間かけて問題の原因を特定します。根本原因の特定が長引いた分、企業は時間とコストを浪費します。また根本原因が不明の状態で、早く問題解決を行おうとし、単純にサーバーやストレージのリソース増強を行いますが、残念ながらキャパシティだけが根本問題ではないことが判明してしまいます。

1. 複数プラットフォーム間を横断するパフォーマンス分析

手作業で、複数ソースからデータを抽出し複数ログファイルを目視確認しながら分析することは、決して効率的な方法ではありません。
SightLineは、ITシステム環境全体像に着目した俯瞰図(バードビュー)を提供します。Microsoft®Windows®、UNIX®、Linux®、Stratus VOS、HP® OpenVMS、Unisys®ClearPath®などを含む様々なプラットフォーム・システムのパフォーマンス分析とリアルタイムな根本問題分析(RCA: ルート・コーズ・アナリシス)を可能とします。また、SightLineソフトウェアはOracle®、Microsoft SQL ServerとMicrosoft Exchange等の、データベース、ミドルウェア、ストレージ、ネットワークのパフォーマンスをモニタリングすることが可能です。

2. 仮想化環境とクラウドのモニタリング

物理サーバー、ハイパーバイザー、仮想マシン、クラウド、それぞれの環境がどのように相互作用しているのか、全て理解する必要があります。VMware®、MicrosoftまたはCitrix®仮想化環境と物理的なインフラストラクチャを相関分析させるためにSightLine Performance Suite のリアルタイム・メトリクスを活用利用することができます。

3.ビジネスに影響がおよぼす以前にボトルネックをコントロール

SightLineの分析機能は、クロス・プラットフォーム間のパフォーマンス・データを関連付けて分析することができるため、アプリケーション・プロセスとスレッド・レベルまでにわたり、どのような事象が発生しているのかを可視化/分析することが可能です。
ITチームは、ITシステム環境の問題発生やサービスに影響をおよぼす可能性がある事象の予兆検知しアラートを得ることが可能です。
その結果、パフォーマンスの不具合がビジネスのサービス提供と収益の流れを乱す前に対策を行うことが可能となります。

4. プロアクティブな予測計画でコスト削減

SightLineの分析機能は、長期間をかけてパフォーマンス・トレンドに着目することにより、将来のITシステム・リソースのキャパシティを正確に予測することが可能です。予測により事実を得るのは簡単で、リスクヘッジの保険のために、効果が不明確な対策を行う必要はありません。
キャパシティ不足が判明していることで驚く必要はありません。キャパシティ不足を事前に、予兆検知できたことにより、サービスレベルを安全確実に提供し、最も効率的構成を事前に計画/準備することが可能となります。What-if分析はピーク・ワークロードの効果、構成変更や新しいサービス追加の必要性を予測可能にします。また、サーバー統合を実施する前に、影響を予測するためにSightLine Performance Suiteを使用することにより、正しく的確な構成とリソースに従ったサーバー統合を行うことができます。

5. チームの生産性向上

SightLine Performance Suiteを活用利用すると、フォレンジック分析とパフォーマンス・レポートに必要な、数100時間の作業工数を短縮することが期待できます。
Webブラウザ・インタフェースおよびMicrosoft Windowsクライアントが、リアルタイムに全プラットフォームに関するパフォーマンス・データをグラフィカルにビュー表示します。
さらに重要な情報を見たい時には、関連情報や詳細情報へのドリルダウンや期間特定のためにクリックすることにより確認することができます。
SightLineソフトウェアは、顧客が既に使用している監視ツールと連携し、より高度なエンタープライズ・モニタリングの役割を提供することができます。

6. ポリシー適用とコンプライアンス維持

多くの企業や組織には、様々なデータ保存ポリシーが存在します。
SightLineではポリシーや規制に従う為に必要なデータを簡単に保存/維持することができます。
統合ポリシー・マネジメント・データベース(PMDB)は必要な情報を保持するための準備とデータバックアップの自動化や要約を可能にします。シンプルなデータ・プロファイルの構成を設定することにより、データ保存ルールを明確にすることが可能です。

7. 明確かつ適切な評価レポート

企業や組織のスタッフのなかでアクセスを許可されたメンバーは、主要なメトリクス上のレポートを許可された範囲で取得したりカスタマイズすることができます。
カスタム・レポート設定を行い、レポートを自動的にWebブラウザに提供し、E-Mail等を利用して、簡単に配布することができます。企業や組織の意思決定者に対して、ITシステムが提供するビジネス価値を的確かつ明確に表現するために、グラフィカルなレポートを使用することが可能です。


(2015/10/29)