SightLine for OpenVMS Systems |
The SightLine™ Power Agent™では、OpenVMSシステムと同システムで稼動するすべてのアプリケーションから、パフォーマンス・データを収集し、レポートします。これらのデータは、SightLine Expert Advisor/Vision™により解析され、OpenVMSシステムのビヘイビアとパフォーマンスの包括的なビューを提供します。 収集される主なメトリクスは、下記のカテゴリに分類することができます。
CPU統計モード・メトリクスにより、全体およびコンポーネント部分ごとの両方のCPU利用率が表示されます。各メトリクスは、ゼロ(最小値)からアクティブなプロセッサ数の百倍(最大値)までのスケールで表示されます。 マス・ストレージ・コントロール・プロトコル(MSCP)メトリクスは、アクティビティ情報、アクティビティ・レベル、および大規模ストレージ・コントロール・プロトコルのパフォーマンス(ローカル・デバイスへのクラスタ全体のアクセス状況)が表示されます。 ファイル・メトリクスは、ファイル・システム・キャッシュとその他の指標を含むシステム全体のファイル・システムのアクティビティとパフォーマンス・レベルを表示し、試行数、ヒット数、ヒット率、失敗数、FIDのインデックス、拡張キャッシュ、クォータ、およびディレクトリ・データが含まれます。 仮想I/Oキャッシュ・メトリクスは、アクティビティ情報、アクティビティ・レベル、および仮想I/Oキャッシュのパフォーマンスを表示します。仮想I/Oキャッシュは、単一のファイル指向のキャッシュであり、スタンドアロンおよびクラスタ・システムでI/Oパフォーマンスを向上する目的で設計されています。仮想I/Oキャッシュ・メトリクスには、合計ページ数、およびバイト数、使用中のページ、読み取りヒット率、書き込み省略数、および保持されているファイル数をレポートします。 拡張ファイル・キャッシュ(XFC)メトリクスは、OpenVMSv7.3以降から収集できます。XFCキャッシュ、ディスク、およびI/Oサイズ情報も収集データに含まれます。 ネットワーク統計 DECnetメトリクスは、ローカル・システムのDECnetアクティビティのレベルを表示します。DECnetメトリクスには、受信ローカル・パケット・レート、トランジット・パケット・レート、送信ローカル・パケット・レート、トランジット・コンジェスション・ロス・レート、および受信バッファ・エラー・レートが含まれます。 Ethernetメトリクスは、送受信されたブロック数、データ・オーバーラン数、失敗数、エラー数、およびバッファの可用性など、Ethernetパフォーマンスとシステムのアクティビティ・レベルが表示されます。 システム・コミュニケーション・サービス(SCS)メトリクスは、システム通信サービスのアクティビティ・レベルとパフォーマンスを表示します。SCSメトリクスはサブスクライブされます。つまり、各メトリクスについて各仮想サーキットのアクティビティが測定されます。SCSメトリクスには、ダイアグラムの送受信レート、メッセージの送受信レート、接続キュー・レート、およびブロック・データ転送に関するその他のメトリクスが含まれます。 SYSGEN統計情報 動的SYSGENには、システムが実行しているときにユーザが変更可能なシステム生成パラメータが含まれます。つまり、システムを再起動しなくても動的SYSGENパラメータを変更できます。これらのパラメータへの変更が直ちに適用される場合があります。また、ルーチン以外の外部イベントが発生しなければ変更が有効にならない場合もあります。可能な場合には、SightLineデータ・ディクショナリに、ユーザが行った変更が有効になった時間が表示されます。 S静的SYSGENカテゴリには、OpenVMS SYSGEN(またはSYSMAN)またはAUTOGENユーティリティを使用して、システムを再起動しなければ値を変更できないシステム生成パラメータが含まれます。 HotFiles統計 HotFiles統計は、読み取り/書き込み数や、読み取り/書き込みされたデータ量を基準に、最もアクティブなファイルを表示します。ユーザ定義の最小「スコア」を使用して、ファイルが一定期間あるレベルのアクティビティに達するとHotFileと見なすことができます。ユーザは、HotFilesレポートに追加または除外するファイルを(ファイル名で)選択できます。たとえば、すべての.EXEファイルを統計から除外することもできます。 負荷統計 プロセス・データ(CPU利用率、平均メモリ利用率、プロセス合計数)を、ユーザ定義のグループを基準にして、UIC、アカウント・ユーザ名、プロセス名イメージ、モード、およびそれらの組み合わせに従ってプロセスを異なる負荷に分割して、レポートするように構成できます。これにより、不正なユーザやアプリケーションを簡単に特定できるようになります。また、顧客によってはチャージバック目的で使用できます。 ロック・マネージャ/分散ロック・マネージャ統計 新規および変換エンキュー・レート、デキュー、ブロックAST、合計ロック数、および合計リソース数など、ロック・マネージャのアクティビティ・レートをレポートできます。また、分散ロック・マネージャがクラスタ・システムでオペレーションを同期するために必要となる、アクティビティ情報が表示されます。レポートされるメトリクスには、クラスタのロック・マネージャの各機能により、送受信されるメッセージ・レートが含まれます。 仮想バランス・セット統計 書き込みバイト数、リアルおよび仮想トランジション、マップ・バッファ割り当て数、仮想選択エラー・レート、流動性バランス、および仮想バランス・セットCPU時間など、仮想バランス・セット統計に関するレートをレポートできます。 DEC分散トランザクション・マネージャ統計 DDTM は、RMS、Oracle RdbおよびOracle DBMSによる2フェーズ・コミットで使用されるプロトコルです。OpenVMS v7.3.1では、HPはDDTMの一般的な使用についてマニュアルを発行しています。開始、準備、中断、終了、1フェーズ・コミット、リモート・ブランチ、およびリモート追加ブランチやトランザクション範囲に関するDDTMレートをレポートできます。 アップタイム統計 最後に起動してから経過した合計アップタイムや、現在の月のアップタイムを、1週間24時間を基準として、あるいは、選択した期間ごとにレポートできます。 Galaxyイベント/統計 OpenVMS Galaxyのインスタンスであるシステムについて、Galaxyに参加する、または脱退するほかのインスタンスや、インスタンスでアクティブおよび非アクティブになったCPUの数、インスタンスの構成セットで参加する、または脱退するCPUの数、Galaxy構成ツリーの更新、CPU I/O環境設定への変更、時間差変更などの各種Galaxy関連イベントについて通知できます。 OpenVMS Galaxyのインスタンスとなっているシステムに関する進行中のデータについて、共有メモリ統計(合計、使用済み、空き、不良、およびCPP数)、アクティブなCPU数、アクティブになったCPU数、非アクティブになったCPU数、構成セットに追加されたCPU数、参加したインスンタンス数、脱退したインスタンス数、ツリーの更新回数、潜在的なCPU数、Galaxyがインカーネートされた回数、および特定のGalaxyメンバに関するID情報をレポートできます。 |